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第2話 悩めるリョウ

作者: satomi
last update 最終更新日: 2025-06-01 07:41:02

――なにやら今度は男に囲まれてる。助けるか…

「リョウに何か用ですか?」

「翔ー!どうしよう?」

「バスケ部の勧誘に来てたんだよ」

――あぁ、今日の部活でリョウ大活躍だったから!

「まだ日本の文化がよくわかってないっぽいので、助っ人とかで勘弁してやってください。時間が空いているようでしたら参加を促しますので」

――こんなもんか?

「翔!勝手な約束するなよ‼」

「一応その場は治めたじゃん。あとはお前がなんとかしろよ。これもコミュニケーションの訓練」

――その後体育の度に新たな部活から勧誘を受け、俺はそれをフォローするのが続いた

「なぁ、お前って武術もできんの?」

「うーん、ルールブックは読んだけどどうかな?剣道はわからない。フェンシングのほうができるかなぁ?」

――地獄耳腐女子が武術系の部活にこの情報をリークしたため、翌日から武術系の部活からの勧誘がスタートした

「ねぇ、いっそのことリョウ君は文化系の部活でも活躍しそうだよね」

――ただのミーハーの発言なのに、文化系の部活もリョウの勧誘に乗り出した。俺の仕事が増えた。もう学校中がリョウフィーバーだった。…帰りはどうしよう

「翔。本で読んだんだけどさぁ。日本てニンジャの話あるでしょ?それ、できるかも!」

――何をバカな…イケメン連日の囲みで壊れたか?

 と思っていた。しかし、家の前は部活の勧誘やらリョウのファンやらでとても入れそうもなかったのに気づくと庭にいた。

「おかえり~二人とも‼今日の夕飯はリョウ君の好物ハンバーグよ‼二人とも手を洗っていらっしゃい」

――我が家もリョウ基準なのか…

「ただいまー。なんか家の前すごいことになってたけど、大物政治家とか匿ってるのか?他に考えられるのは…スキャンダラスな芸能人」

――半分当たりだ。スキャンダラスでも芸能人でもないが

「お、今日の夕飯はハンバーグか。もう‼アヤメ…俺の想いを汲んでくれたのか?」

「いやぁねぇ、ア・ナ・タ♡これはリョウ君の好物でもあるのよ。あなたへのとっておきはあとで♡」

「仕方ないなあぁ」

――俺の中で七不思議のようなものだ。何故このラブラブ夫婦で俺に兄弟がいないんだろう?と子作りのことを勉強してからというもの思ってならない

「リョウ、こんな両親で悪いな」

「翔、いいじゃないか。俺はこういうの面白くて好きだ」

――それは他人だからの意見だろうな。一緒に買い物とか勘弁

「翔、相談があるんだけど?」

――まさかの腐女子的なのじゃないだろうな

「俺の金髪とか目の色とか目立つよな?日本だと。それで、カラーコンタクトが欲しい。本で読んだ。黒もある。あと、髪も黒くしたいけど美容室かな?それはママに相談した方がいいかな?」

――まさかの金髪碧眼否定。女子がまた騒ぎそうだ

「いいぜ。髪のことは俺わかんねーから、あっちでいちゃこいてるバカ夫婦の片割れに相談がいいと俺も思う」

――遠くで悲鳴のような叫びが聞こえた

「イヤぁ‼リョウ君が髪黒くするなんてー‼」

――通常は金髪が否定されるところだが

「まぁ、アヤメ。リョウもあんまり悪目立ちしたくないんだよ」

「でも、銀…」

――あぁ、いちゃこいてる時は名前で呼び合ってるからな

「うーん、うーん…」

――便秘かよ‼

「俺からも頼むよ、アヤメお母さん‼」

――母さんは‘アヤメお母さん’と呼ばれると俺に弱い。俺は‘お母さん’など普段呼ばないからな

「仕方ないわね。今度美容室に行くときに一緒に行きましょ‼私の息子って自慢しよっかなぁ?」

――やめろ。不倫疑惑などご近所にばらまく気か?

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